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「オンサイトPPA」とは?(太陽光発電用語)

TY-MAGAZINE

この夏、当社が北海道電力株式会社様(以下、ほくでん)とタッグを組んで開発した、北海道エア・ウォーター・アグリ株式会社様 (以下、エア・ウォーター・アグリ)の「オンサイトPPA」事業

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「太陽光発電施設の引き渡しが完了しました!」
https://www.kk-ty.co.jp/tp_detail.php?id=314

ここでは、「オンサイトPPA」という専門用語を、今回のケース

  • 需要家(電気を使用する側)」: エア・ウォーター・アグリ
  • 発電事業者(電気を発電・販売する側)」: ほくでん
  • EPC事業者(発電所の設計・調達・建設・保守を担う側)」: ティー・ワイ

に当てはめて説明していきます。

1.オンサイトPPAとは

オンサイトPPAとは、「On-site Power Purchase Agreement」の略で、日本語では「オンサイト電力購入契約」といいます。

これは電気を利用する事業者「需要家」(エア・ウォーター・アグリ)の敷地内に、「発電事業者」(ほくでん)が 無償で太陽光発電設備を設置し、その設備で発電した電力を長期契約で需要家(エア・ウォーター・アグリ)に販売する仕組みです。

契約期間中は、設備の所有権は発電事業者(ほくでん)にあり、需要家(エア・ウォーター・アグリ)は、初期投資やメンテナンス費用を負担することなく、再生可能エネルギーを導入できます。

EPC事業者の当社(ティー・ワイ)は、発電事業者(ほくでん)からの依頼を受け、需要家(エア・ウォーター・アグリ)の敷地内に、太陽光発電設備を開発・建設。さらに運用後の保守・メンテナンス業務も当社(ティー・ワイ)が引き続き担当します。

2.オンサイトとオフサイトの違い

「オンサイトPPA」は自社の敷地内に発電施設を設置し、直接電力を使用することに対し、遠隔地の太陽光発電所と契約し、系統を介して電力を利用することを「オフサイトPPA」と言います。

3.「オンサイトPPA」の特徴

ここで、「オンサイトPPA」の主な特徴を紹介します。

初期費用ゼロ

設備投資やメンテナンスはすべて発電事業者(ほくでん)が負担します。需要家(エア・ウォーター・アグリ)は、電気の料金を支払うだけで利用できます

電気料金の削減

太陽光発電施設で発電された電気の契約単価は、一般的に電力会社から買う電気より安く設定されます

再エネ導入による環境価値

電気を使用する自社でのCO₂排出削減に直結します

契約終了後の取り扱い

契約終了時には、需要家(エア・ウォーター・アグリ)に設備を「無償譲渡」、または「撤去」といった選択肢があるのが特徴です。

4.まとめ

「オンサイトPPA」を簡単にまとめると「自社にソーラーパネルをタダで置いてもらって、安い電気を長期契約で買う仕組み」と、イメージすると分かりやすいかと思います。

こう聞くと、電気を使う需要家(エア・ウォーター・アグリ)だけがお得な感じがしますが、発電事業者(ほくでん)も、発電した電気を長期的(10~20年程度 ※契約による)に販売することで、安定した売電収入が得ることができるため、両者にとってメリットのある事業と言えます。


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